【和歌山/串本・橋杭岩 | 持ち込みSUPスポット情報】本州最南端の海に連なる奇石
2023/05 実際に足を運んだので事前収集情報からリライトしました。
本州の最南端、串本町。
温帯域の気候に属する日本にありながら南から流れる世界最大級の暖流・黒潮からの影響を強く受け、本州で唯一亜熱帯地帯に属しています。(陸上は温帯地域・一歩海に入れば亜熱帯という特異な気候)
橋杭岩という先の尖った奇石が不思議に連なる自然の偉景が見られるスポットに行きました。
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全体MAP(クルージングコース、利用施設、SUP航行注意ポイントなど)
橋杭岩SUPの見どころ
橋杭岩
国の名勝天然記念物にも指定されている、850mに渡り大小40余りの石柱が橋の杭のように直線的に並んだ奇石群。
約1500万年前に地下から上昇したマグマが泥岩層に入り込んで固まり、波の浸食により岩の柔らかい部分だけが削れて現在の形を形成しました。
橋杭岩という名前の由来は、以下の伝説から。
弘法大師と天の邪鬼とが一晩で大島まで橋を架ける競争をしたが、負けそうになった天の邪鬼が鶏の鳴きまねをして夜が明けたと思わせたため、弘法大師が作業を止め、橋を完成させることなく杭だけで終わってしまった。
真っ直ぐ整然と並んでいる様は、なんだか本当に人の手で作られた橋の杭のようにも見える、不思議な自然の偉景が見られます。
この日は、夕方から少しだけクルージングを楽しみました。
このスポットは、エントリーポイントから対岸は紀伊大島、右側は苗我島(みょうがしま)にかかる橋の方向に堤防があり、紀伊半島のほぼ最先端に位置する割に囲まれているので、比較的に安心してSUPができる場所です。
エントリーポイントから橋杭岩のあたりまで行き、岩周辺を散策したあと、夕暮れも近づいていたのでそのままエントリーした浜に戻りました。
また、橋杭岩には弁天堂 / 蛭子大明神があります。干潮時は歩いて来れるようですが、SUPなら満潮干潮気にせず行ってみることができます。
余談:世界最北の珊瑚の海、串本
少しこのスポットから横道に外れた余談になってしまうのですが。
串本は先にも書いたとおり亜熱帯という特異な気候もあって、世界最北の珊瑚の海と言われています。また、熱帯魚が数多く生息し、海の中の生物分布は温帯と熱帯の特色を併せ持つのが特徴なのだそうです。(近年温暖化で東京湾でも珊瑚が育っているため、世界最北の珊瑚の海というと語弊があるかもしれないのですが、それくらい豊かな珊瑚礁が形成されている模様。)
なかなか串本まで行けないので,どこに珊瑚礁にあるのか情報を探して狙い撃ちしたく、環境省 串本海浜公園の紹介ページに辿り着きました。この情報によると、橋杭岩からほんの少し場所を変えると珊瑚スポットの模様。
造礁サンゴ類の非常に卓越する海域は串本町の潮岬の東側、砥崎から田子までの約12㎞にわたる海岸線に沿った浅海に広がっています。…(省略)…ここの造礁サンゴ群落に依存していて生活する多くの生き物が見られ、それらのほとんどの種はより南方のサンゴ礁に見られるサンゴ礁生態系を構成している種と同種なのです。
環境省 串本海浜公園の紹介ページより抜粋
ちょっとわかりづらいので(汗)、私なりの解釈となってしまうのですが、潮岬の東側か、砥崎から田子までの約12㎞の海岸線の浅瀬に珊瑚が広がっているとのこと、以下に紫色で珊瑚群生地とおぼしき場所を書き込んでいますのでご参考にしてみてください。
紫色で線を引いた区域でのSUPクルージングの模様は別スポットの記事で書きます。ただしそのときもシュノーケリングをしなかったので中まで見ておらず、今となるととても心残りです…。(シュノーケリングにハマり出したのが串本に行った少し後から。)
とはいえ、水上から目視でも珊瑚が見られたので、水中は結構楽しめそうだな、と感じました。
エントリーポイント
橋杭海水浴場からエントリー。
駐車場
夏場だけ有料の模様(上記写真参照 2023/05)
下調べした目的地近くで駐車場を探したい時・確実に駐車場を予約したい時には【駐車場シェア】も便利
公共交通機関からのアクセス
さすがに本州の最南端。公共交通機関は無理では…と思いながら探しましたが、JR串本駅から1.3kmでした。18分と表示されていますが、1.3kmって18分かかりますかね。行けなくはなさそうな。ご参考まで地図を掲載しておきます。
トイレ・シャワー・水道
海水浴場に併設されていました | |
筆者は使用しませんでしたが、2023/05は海水浴のオフシーズン時でしたが使えるようでした 温水シャワー 200円/ 水シャワー 100円(2023/05) |
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シャワーの横に水道があり、SUPの後片付けに利用しました |
近隣の日帰り温泉はニフティ温泉に情報がまとまっていました。
また、エントリーポイントから徒歩10分程の場所にある大江戸温泉 南紀串本で、食事(バイキング)と日帰り入浴のセットプランがあったので掲載しておきます。
橋杭岩の気象について
旅行で過ごした数日間の印象ですが、晴れていたと思ったら曇ってきたり、ころころ天候が変わりやすかったです。
波風
【観光協会の方からの情報】
内海のため、東に流れる風を凌げばSUPしやすい。遠浅で波が穏やか。動力船も少なくエントリーポイント〜対岸の紀伊大島間はゆったりSUPを楽しむことができる環境です。
気温・水温
本州なのに亜熱帯に属します。とはいえ気温はすごく変わるわけでもないようですが、水温は少し高めです。
現在の気象情報
橋杭岩付近にマークし表示しています。
海面のコンディションチェックにお役立てください。
(以下出航判断の目安も記載していますが、出航判断は自己責任の下行ってください。くれぐれも無理な出航は控えて安全にSUPを楽しみましょう!)
天気予報
表記の補足:風=その時間の平均風速、風速=瞬間最大風速風
波
SUPツアー・ボードレンタル情報
遠方からお越しの方や初めてSUPをする方は、ツアーの検討をしてみても良いかと思います。
このスポットでツアーを開催されているショップの情報を掲載しておきます。
ショップ名 | ツアーの詳細を見る |
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KUMANO OUTDOOR TRIP | |
橋杭ビーチ ビーチハウス・ラパン |
※ ここまで本記事でご紹介したスポット情報はSUPを持ち込みでする際のご案内です。周遊できる場所やエントリーポイント・駐車場など、ツアーとは内容が異なります。ツアーの詳細については各運営ショップへご確認ください。
結び
大阪から車でわずか3時間で亜熱帯の海を楽しめるスポットです。また、真冬でも水温が15℃を下ることはなく、季節を限定せずとも海を楽しめる場所です。
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