![和歌山/串本・橋杭岩|持ち込みSUP事前調査情報](https://supspot.info/images/pre-collected-info-wakayama-kushimoto-hashigui-rock-ic.jpg)
【和歌山/串本・橋杭岩 | 持ち込みSUPスポット事前収集情報】本州最南端にある世界最北の珊瑚の海
本州の最南端、串本町。
温帯域の気候に属する日本にありながら南から流れる世界最大級の暖流・黒潮からの影響を強く受け、本州で唯一亜熱帯地帯に属しています。(陸上は温帯地域・一歩海に入れば亜熱帯という特異な気候)
そのため串本の海には驚くほど豊かなサンゴ礁が形成されていて、熱帯魚が数多く生息します。また、海の中の生物分布は温帯と熱帯の特色を併せ持つのが特徴です。
今回は、世界で最も北にあるサンゴの海と、橋杭岩という先の尖った奇石が不思議に連なる自然の偉景が見られるスポットをご紹介します。
– Contents – ➖
全体MAP
青・クルージングポイント/黄・利用施設
※各アイコンをクリックするとポイントごとの情報が見られます。
見どころ
橋杭岩
国の名勝天然記念物にも指定されている、850mに渡り大小40余りの石柱が橋の杭のように直線的に並んだ奇石群。
約1500万年前に地下から上昇したマグマが泥岩層に入り込んで固まり、波の浸食により岩の柔らかい部分だけが削れて現在の形を形成しました。
橋杭岩という名前の由来は、以下の伝説から。
弘法大師と天の邪鬼とが一晩で大島まで橋を架ける競争をしたが、負けそうになった天の邪鬼が鶏の鳴きまねをして夜が明けたと思わせたため、弘法大師が作業を止め、橋を完成させることなく杭だけで終わってしまった。
真っ直ぐ整然と並んでいる様は、なんだか本当に人の手で作られた橋の杭のようにも見える、不思議な自然の偉景が見られます。
透明度の高い“紺碧”の海
橋杭岩から西南の至近距離にある潮岬〜黒潮までの距離は、本土一近いです。(次いで四国の室戸岬や足摺岬も近めだが一番は潮岬)
そのため、海の色が黒潮に強く影響されます。
黒潮という名の由来は、その水の色が黒っぽいこと(暗い藍色)に由来します。
南方の海は栄養塩が少ないためプランクトンが少なく、透明度が高いことから、海に射した太陽光線が殆ど吸収されて暗い色味に見えます。
そのため、特徴的な海の色が見られます。
また、複雑に入り組んだリアス式海岸という地形で、ダイナミックな自然の情緒豊かな景観を見られる場所です。
温帯と熱帯の特色を併せ持つ特異な海で、多様な海洋生物が見られる
串本の海で見られる魚種はなんと1,300種以上ともいわれ、これは日本で見られる魚種の3分の1に相当するようです。
温帯と熱帯の特色を併せ持ち、ここでしか見られない独特の海中景観が見られるのだそう。
このスポットならばなんとしても良いポイントでシュノーケリングをしたい・・・。
という自身の心のこだまが聞こえたため、以下、シュノーケリングの優良ポイントを調べましたので記載しておきます。
(※ 今回ご紹介するSUPエントリーポイントから至近距離ではあるものの陸路からの移動が必要です)
串本海中公園内の串本ダイビングパーク前ビーチ
串本ダイビングパーク前ビーチという串本を代表するビーチスポットです。
テーブル珊瑚や枝珊瑚の群生地があります。
有料にはなりますが、テーブルサンゴ・種類の豊富な魚をしっかり見ることができます。
施設の概要詳細はこちらから(シュノーケリングの記載はリンクページのかなり下の方です)
中学生以上の大人は1,600円、小学生は900円。
料金には「シャワー・更衣室・ロッカー・駐車場」が含まれています。
潮岬の東側か、砥崎から田子までの約12㎞の海岸線の浅瀬
造礁サンゴ類の非常に卓越する海域は串本町の潮岬の東側、砥崎から田子までの約12㎞にわたる海岸線に沿った浅海に広がっています。…(省略)…ここの造礁サンゴ群落に依存していて生活する多くの生き物が見られ、それらのほとんどの種はより南方のサンゴ礁に見られるサンゴ礁生態系を構成している種と同種なのです。
環境省 串本海浜公園の紹介ページより抜粋
亜熱帯の珊瑚が生息しているところならばそれに依存する生物と、温帯の生物も合わせて見られそうですね!
(全体MAPに、青太線で上述の海岸線をマークしていますのでご参考にしてください。)
(補足)好漁場のため魚が絶品らしい
潮岬をかすめて東向進する大海流黒潮と、その内側で西向進する沿岸流との潮目となります。
そのため
- 黒潮に沿って大回遊するカツオ・マグロ
- 沿岸を小回遊するアジ・サバ・イワシ
- 北から南下するサンマなど
また荒磯が連なる地先では、
- ムツ・イサキなどの根付き魚
- 伊勢エビ・アワビ・天草類
年間を通じて漁獲物に恵まれています。
エントリーポイント
橋杭海水浴場
【観光協会の方からの情報】
内海のため、東に流れる風を凌げばSUPしやすい。遠浅で波が穏やか。動力船も少なくエントリーポイント〜対岸の紀伊大島間はゆったりSUPを楽しむことができる環境です。
駐車場
エントリーポイントに併設。
海水浴シーズンは普通車:1,000円
トイレ・シャワー
トイレ
海水浴場に併設。
シャワー
海水浴場に温水シャワーあり。
温水シャワー 200円
水シャワー 100円
また、外にも無料の水シャワーがあります。
※ シーズンオフ時はシャワーが使えないかもしれません。事前の確認はされた方が◎。
注意事項
特に制限等なく持ち込みSUP可能です。(上陸してはいけない島がある等、特別のルールもないようです)
岩場のスポットのためマリンシューズはあった方が良いようです。
現在の気象
橋杭岩付近にマークし表示しています。
海面のコンディションチェックにお役立てください。
(以下出航判断の目安も記載していますが、出航判断は自己責任の下行ってください。くれぐれも無理な出航は控えて安全にSUPを楽しみましょう!)
天気予報
表記の補足:風=その時間の平均風速、風速=瞬間最大風速風
地形などにもよりますが、SUPクルージングでは慣れないうちは風速3m/s以内が出航判断の推奨目安です。また、オフショア(沖に向かって吹く風)が強い時は出航は控えた方がベター。波
地形やその他のコンディションにもよりますが、SUPクルージングでは波高0.5m程度までが出航判断の推奨目安です。結び
大阪から車でわずか3時間で亜熱帯の海を楽しめるスポットです。また、真冬でも水温が15℃を下ることはなく、季節を限定せずとも海を楽しめます。
今回は橋杭岩にフォーカスしたご紹介でしたが、「潮岬」「紀伊大島」が眼前。
外海に出過ぎるのは危険だとは思うけど、凪の日で、湾になっているところだったらどうなんだろう・・・。(←SUPやりたいな、と思っている)
いずれにせよ、周辺も合わせてこの界隈で思いっきり海を満喫したいスポットです。
【お願い】
私ごとなのですが、実は体を壊してしまいここ1ヶ月半ほど全く動けない状態になってしまい。本当はまだまだシーズン!とばかりSUPしたかったのですがおいそれと行けない状態が続いています。
なので、「事前収集情報」では、水辺の絶景スポットや珍しい体験ができそうな場所をPICKして逆引きでSUPができるかを調査するスタイルを取っています。(見どころ調査・SUPしていい/だめ、が提供できるメインの情報)
なので実際にこの周辺エリアに足を運ばれた方で、「この辺りだったらSUPやりやすいよ!」とか、「冬は北風、夏は南風が強いよ!」などの気象の地域特性など、ご存知の情報があれば、コメントくださるととても嬉しいです。(コメント欄へはこちらをクリック or 本ページ下部へスクロール)
情報が集まれば、皆んながホームの場所だけでなく、少し足を伸ばしてSUPがしやすくなると思っています。
ぜひご協力のほど、よろしくお願いします。
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- 持ち込みSUPで毎回発生する「準備・後片付け」が快適にできるよう、準備・後片付けに必要なグッズや選び方、筆者のおすすめを記事にまとめました。こらもぜひ合わせてご参考にしてください。
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